映画「黒の牛」公式サイト映画「黒の牛」公式サイト

予告動画

  • 予告編

  • 特報

内なる宇宙と森羅万象。禅に伝わる「十牛図」から紐解く、大いなる円環内なる宇宙と森羅万象。禅に伝わる「十牛図」から紐解く、大いなる円環

今は昔、急速に変わりゆく時代の中で、⾃然との繋がりを⾒失った狩猟⺠の「私」は、⾃分の分⾝とも⾔える⽜と出会う。「私」は農⺠となって⽜と共に⼤地を耕しながら、⽊、⽔、⾵、霧、⼟、⽕、万物とのつらなりをただ静かに視つめ、刻み、還る   禅に伝わる悟りまでの道程を⼗枚の⽜の絵で表した「⼗⽜図(じゅうぎゅうず)」から着想を得て、京都・臨済宗大本山 妙心寺の僧侶各位の協力のもとに制作された、圧倒的映像美で誘う、内なる宇宙と森羅万象をめぐる旅。

リー・カンション×⽥中泯 ×坂本⿓⼀

ツァイ・ミンリャン作品のアイコンであり、自身も映画を監督している台湾の名優リー・カンションが、この世ならざるものの気配をまとい「⽜と出会う者」を演じ、映画『国宝』で歌舞伎役者・⼩野川万菊役で強烈な印象を残し、先ごろ文化功労者にも選ばれたダンサーの⽥中泯が禅僧として出演。音楽には、⽣前本作の企画に賛同し参加を表明していた坂本⿓⼀の楽曲を使⽤し、場所や時代を超越した世界観をさらに深く印象づけている。

日本初70mmフィルムを一部使用、完成まで8年を要した壮⼤なスケールの映像詩日本初70mmフィルムを一部使用、完成まで8年を要した壮⼤なスケールの映像詩

「フィルム以外では映画を撮らない」と明言し、独自の映像哲学で映画制作を続ける蔦哲一朗監督。本作も全編フィルムで撮影し、⻑編劇映画の撮影としては⽇本初となる70mmフィルムも⼀部で使⽤した。⽇本・台湾・アメリカの3か国が⼿を携えた国際共同製作であり、監督の故郷・徳島県三好市をはじめとする四国各地、さらにコロナ禍の台湾でも撮影が行われた。完成まで8年を要し、想像を遥かに超える歳⽉と情熱が注がれた、壮⼤なスケールの映像詩である。

十牛図とは

禅宗の修行過程を象徴的に描いた十枚の絵と、その詩文・解説からなる一連の図像である。牛は「心」や「真理」、あるいは「仏性」を象徴し、それを探し、捕まえ、飼いならし、そして超越していく修行者の精神的な歩みが、十段階に分けて表現されている。南宋時代の禅僧・廓庵(かくあん)禅師によるものが最も知られ、後に多くの寺院や画家により描かれてきた。十牛図は単なる修行の比喩にとどまらず、人間の内的成長と悟りの普遍的な道程を示すものとして、今日でも深い意味を持ち続けている。
  松山大耕(妙心寺退蔵院 副住職)

コメント

※五⼗⾳順・敬称略
  • たゆたう静謐さとスリリングな獰猛さが絶妙にうねり重なる、映像と⾳響の圧倒的スペクタクル時空間体験。始原的な環境と⼈と⿊⽜の共振共鳴の⼀体感は無論だが、画⾯を覆い尽くす靄(もや)や⾬や光の多彩な表現が特に素晴らしく、圧巻のクライマックス第七図と第⼋図の下りでは意識が変性した。
    凄い。
    ⽯井岳⿓(映画監督)
  • フィルム撮影に賭けるこの蛮勇は、もはや映画の最尖端としか⾔いようがない。
    岡⽥秀則(フィルム・アーキビスト)
    ※『⿊の⽜』パンフレットより抜粋
  • ほとんどの画⾯に霧や湯気や煙が漂っている。⽔辺林下、⿐索牢牽、⾝横⽜上といった⼗⽜図の⽂⾔が、監督ゆかりの祖⾕などで忠実に映像化されている。最後の場⾯は不⽴⽂字ならぬ不⽴s映像の宣⾔だろう。⽂字や映像が禅を会得させることは決してなく、しかし頓悟のきっかけにはなるかもしれない。霧や湯気、祖⾕の⾵景、役者の⾵貌、坂本⿓⼀の⾳楽など、神ならぬ仏は細部に宿っている。70mm フィルムの使⽤はゆえなきことではない。
    ⼩崎哲哉(ジャーナリスト/アーツ・プロデューサー)
  • ひとりの⼈間と⼀匹の⽜ on 地球。
    『⿊の⽜』で丹念に紡がれる美しいイメージは、単に美的な欲求を満たして良しとするものではない。⼟を踏みしめるような⾝体的感触が、その有限性が、確かに息づいていく感覚がある。蔦さんの映画は、宇宙的視座をもってこの感覚の刹那と悠久のなかに⽣きている。『⿊の⽜』という映画の稀有さ、⼤胆さ、その勇敢な在り⽅を、多くの⽅々に感じてもらいたい。
    ⼩⽥⾹(映画作家)
  • フィルム撮影の粒子が大画面を覆い、失われた時間を強調していて釘付けになった
    消費されるだけのゴミのような映像ではなく、崇高な美術品と対峙したような時間と物語
    こんなにも儀式めいた鑑賞にはなかなか出会えない
    劇場以外での視聴を禁止にしてほしい
    重森豊太郎(撮影)
  • 「⾃然のエレメント」による映画。現代の映画でありながら、表層的な美意識による模倣ではなく、まるで別の時代に属する映像そのものをカメラが捉えているかのような感覚を味わえるのは、きわめて稀で、貴重な体験です。『祖⾕物語−おくのひと−』で四季を鮮やかに描いた蔦監督ならではの⾃然主義的な画⾯構成は、吹き抜ける⾵、⽴ちのぼる霧や靄の⼀つひとつを監督⾃⾝が呼び起こし、形づくっているかのようです。
    しかし最⼤の功績は、その⾃然主義が、観客がほとんど気づかないうちに、静かな表現主義へとゆっくり移⾏していく点にあります。静かな表現主義へとゆっくり移⾏していく点にあります。
    ジョナサン・デイヴィス(映画監督『トポロジー・オブ・セイレーン』)
  • 李康⽣、ふくよ(⽜)、⽥中泯たちは、美しく厳しい⾃然や⼈々の営みの中に確かに存在し、⾬、⼩川、草地、⽥、⽔の中を歩き、⽕の光の中で理解していく。探し求め、発⾒し、教えを受け、中間領域の様々な境界を旅する。この映画は、それを美しく記録した詩的なドキュメンタリーだと思います。
    ⾼⾕史郎(ダムタイプ)
  • 蔦哲⼀朗の眼差しに、あらためて⼼を動かされました。
    リー・カンションがこれほど澄みきった作品に⾝を委ねたことを誇りに思います。
    ツァイ・ミンリャン(映画監督)
  • 激しい⾬⾳を貫いて聴こえてくる⼈間と⽜の息遣いの強さはわれわれの⾝体に凶暴に侵⼊してわれわれに予め埋め込まれた⼈間の⾔ 葉を解体していく
    樋⼝泰⼈(映画評論家)
    ※『⿊の⽜』パンフレットより抜粋
  • ただそこで⽣きる⼈と⽜
    フィルムに焼き付いたその営みは
    現代⽣活の嘘と脆さを照射する
    福永壮志(映画監督)
  • こんな映画を作ってみたいと⼀度は思うが、なかなか作ることの出来ないような領域の映画を、蔦監督は執念で完成させた。 そこには神が味⽅して奇跡を起こしたかのような映像美しか映しだされない。 そんな、傑作である。
    ⾏定勲(映画監督)
  • 蔦監督が切り取る険しくも美しい⾃然と、そこに在る李康⽣の姿を⾒ているだけでなぜだろう、幸せな気持ちになってきた。途中現れる⿊い⽜の予測不能の動物性に画⾯は 緊張を帯び、かつさらなる幸福感へと誘ってくれる。こんな映画、⾃分には撮れない。
    横浜聡⼦(映画監督)

劇場情報

2026年1月20日(火)現在

北海道・東北

地域 劇場 公開日 備考
北海道 シアターキノ 2月14日(土)~20日(金)
北海道 シネマトーラス 2月28日(土)~
宮城県 フォーラム仙台 2月20日(金)~

関東

地域 劇場 公開日 備考
東京都 ヒューマントラストシネマ有楽町 1月23日(金)~ 1月24日(土)
11:40回上映後舞台挨拶:
リー・カンション、田中泯、須森隆文、蔦哲一朗監督 ※券売開始日時:1/20(火)19:00~
東京都 新宿K's cinema 1月23日(金)~ 1月24日(土)
15:40回上映後舞台挨拶:
リー・カンション、須森隆文、蔦哲一朗監督
1月25日(日)
15:40回上映後舞台挨拶:
リー・カンション、蔦哲一朗監督
神奈川県 シネマリン cinemarin 1月23日(金)~ 1月25日(日)
11:40回上映後舞台挨拶:
リー・カンション、蔦哲一朗監督
神奈川県 川崎市アートセンター 2月21日(土)~2月27日(金)
神奈川県 CINEMA AMIGO 3月1日(日)~
千葉県 キネマ旬報シアター 近日公開
群馬県 シネマテークたかさき 2月6日(金)~
栃木県 小山シネマロブレ 1月23日(金)~
栃木県 宇都宮ヒカリ座 2月6日(金)~
茨城県 あまや座 近日公開

中部・北陸

地域 劇場 公開日 備考
愛知県 ミリオン座 1月23日(金)~
三重県 伊勢進富座 3月20日(金)~
長野県 上田映劇 2月27日(金)~
長野県 松本シネマセレクト 近日公開
静岡県 シネマイーラ 近日公開
富山県 ほとり座 3月14日(土)〜3月20日(金)

近畿

地域 劇場 公開日 備考
大阪府 テアトル梅田 1月30日(金)~ 1月31日(土)
09:40回上映後
舞台挨拶&ティーチイン:
蔦哲一朗監督
※券売開始日時:1/26(月)18:00~
兵庫県 シネマ神戸 1月31日(土)~
京都府 京都シネマ 1月23日(金)~ 1/31(土)14:10回
上映後トークイベント
登壇者:松山大耕(妙⼼寺退蔵院 副住職)、蔦哲一朗監督

中国・四国

地域 劇場 公開日 備考
広島県 サロンシネマ 2月27日(金)~ 3月1日(日)
上映後舞台挨拶:
蔦哲一朗監督
広島県 シネマ尾道 近日公開
岡山県 シネまるむすび 2月20日(金)~
山口県 シネマポスト 2月21日(土)~
香川県 ホール・ソレイユ 2月13日(金)~
徳島県 イオンシネマ徳島 2月13日(金)~ 2月15日(日)
12:30回上映後舞台挨拶:
蔦哲一朗(本作監督)
※券売開始日時:1/31(土)0:00~(=1/30金24:00~)
愛媛県 シネマルナティック 2月14日(土)~ 2月14日(土)
上映後舞台挨拶:
蔦哲一朗(本作監督)
高知県 ゴトゴトシネマ 2月7日(土)~ 2月23日(月祝)
上映後舞台挨拶:
蔦哲一朗(本作監督)
香川県 三豊市文化会館マリンウェーブ 上映終了
徳島県 池田総合体育館 メインアリーナ 終了
徳島県 美馬市地域交流センター(ミライズ) 2月21日(土) 13時回 
上映後舞台挨拶:
蔦哲一朗(本作監督)
徳島県 阿波海南文化村 海南文化館 2月22日(日) 10時回、14時回 
各回上映後舞台挨拶:
蔦哲一朗(本作監督)

九州・沖縄

地域 劇場 公開日 備考
福岡県 KBCシネマ1・2 2月27日(金)~ 2月28日(土)
上映後舞台挨拶:
蔦哲一朗(本作監督)
大分県 シネマ5 2月7日(土)~2月13日(木) 
熊本県 Denkikan 近日公開
宮崎県 宮崎キネマ館 2月27日(金)~3月12日(木)
鹿児島県 ガーデンズシネマ 2月2日(月)~9日(月)
沖縄県 桜坂劇場 2月28日(土)
Pagetop